ワールドコン三日目
ワールドコン三日目です。
まずは「SFの中のゴシック・カルチャー」。高原英理の、「ゴスとは悲惨と栄光のはっきりしたコントラストであり、日本にもその要素はあった」「高貴と穢れを往復する『をぐり』はきわめてゴス的である」「高貴と穢れを往復するアナキン・スカイウォーカーもまたゴスである」という言葉には目から鱗。なんか言いくるめられている気もしないでもないですが、久々に「そうだったのかー!」と吃驚したのでした。またゴスクイーン・高柳カヨ子の「ゴスはゾンビであってはならず、白骨でなければならない」「ゴスは白人が着ても似合うが、ゴスロリはネオテニー的な日本人でないと似合わない」という言葉にも吃驚。ゴスは死に惹かれる傾向で、はしかみたいなもんかと軽く思っていたのですが、もっともっと根が深いようです。
次は「星新一とは何者だったのか」。最相葉月と新井素子が星新一についてしゃべるというものでした。星新一のストイックな姿勢にはこころ動かされましたね。最相葉月のかっちり調べるという姿勢にも。新井素子は初めてご本人を見たのですが、噂通りほやほやの世界に住んでいる人なんだな、という印象でしたね。
その後は岡部いさくを見に「SFと軍事」へ。ところがここは大入り満員。あまりの男臭のきつさにダウンしそうになり、這々の体で撤退したのでした。
「おたくスタディーズ」は登壇者8人。昨日のやおいパネルディスカッションより多いではありませんか。通訳なしだったので一人あたりの発言時間は長かったですし、東さんがなんとか共通点を見いだして議論っぽくなったのですが、やっぱり時間が足りずに終わってしまったのが残念でしたね。これは4時間とか5時間とかかけないとダメなんだろうな、と思いましたよ。
そして最後は「バルバラ異界とポーの一族の間」。おお、おお、目の前に萩尾望都先生が!そして「バルバラ異界は行き当たりばったりに描いた」って言ってます! そのぶっちゃけっぷりに会場は笑いの渦です!萩尾望都先生がこんなにお茶目さんな人だったなんて! うわー生きててよかった!