2010年12月11日、「腐男子なう2」を開催します

 2010年12月11日、池袋CAFE801さんにて、腐男子トークショー腐男子なう2@CAFE801」を開催します。
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吉本たいまつ
●「ショタコンのゆりかご」「ショタやおい雑記」「腐男子腐兄事象年表」など、ネットで活躍されているぶどううり・くすこさん
ニコニコ生放送【腐男子】リト&黒猫の秘蜜の放課後」の生主、黒猫ゆうすけさん
三人の腐男子が萌えについて語りあいます。

 今回のテーマは「その萌えは大丈夫か?」です。現在のオリジナルBLは、まさに多様化の極みといった状況で、中には「こんなのまで…」と驚いてしまうようなジャンルもあります。そこで、「どこまでなら大丈夫か?」「苦手なジャンルはないか?」といったことを話し合い、「萌える心の動き」を考えてみたいと思います!

 トークショーの時間は17時から19時まで、料金はワンドリンク付きで2000円です。

 申し込みは以下の要項を記入し、応募用メールアドレス宛てに送信してください。
Fdsgmail



(スパム避けのため画像になっています。間違いのないようご記入ください)

件名: 「腐男子なう2応募」
本文:
・お名前
・メールアドレス(PC/携帯)
腐男子への質問
・メッセージ(あれば)

 この機会にCAFE801にいらしてみるのもよいのではないでしょうか。
 定員は先着50名様までとなります。多くの方の参加をお待ちしています!

冬コミ新刊は『おとこの娘を考える。』オフセ版です

冬コミコミケ77)新刊は『おとこの娘を考える』です。

現在流行中の、おとこの娘=「女装少年」について考察した本です。

・2009年現在、女装少年がどのような勢いを持ち、どのように広まっているのか
・女装少年の簡単な歴史
・女装少年が描き出す男性の願望
・女装少年の魅力
・女装少年とBL、百合、ショタの関係

を分析しています。

ブースは三日目(31日)西館 り-04b、販売価格は500円です。よろしかったらお手にとって頂ければと思います。

『腐男子にきく。』初版回収の要項を掲載しました

 2008年12月に発行された『腐男子にきく。』初版の回収ですが、ようやく交渉がまとまりましたので、回収の要項を掲載しました。詳しくは

http://www.picnic.to/~taimatsu/

 をご覧ください。
 回収・返金だけでなく、改訂版への交換も承ります。

 なお、回収・交換の対象となるのは、2008年12月に発行された初版(表紙は濃いブルー)のみです。2009年3月に発行された改訂版(表紙は薄いブルー)は回収・交換の対象にはなりませんので、ご注意ください。

文学フリマ事務局からの返答

 10日の文学フリマで起こったことについて、文学フリマ事務局に、抗議と質問のメールを送っていました。ルール違反があったこと、それについて開催時間中に事務局の対応がなかったこと、今後どのような体制をとっていくのかを問いただすメールでした。

 それに対し、文学フリマ事務局から次のような返信が届きました(返信の内容は要約してあります)

  • アラザル」には厳重注意し、当日の状況と謝罪文の掲載を次回の参加条件にした
  • ブース内に入れる人数を制限するため、サークルチケットの発行を検討している
  • ルール違反については個別に対応し、Webや郵送書類でルール遵守を訴えかけていく

 こちらとしては再発防止のため、具体的にどのような体制づくりをしていくのか、確約して欲しいところでした。ですが文学フリマ事務局の状況を考えると、この回答が精一杯なのかなと思います。また「アラザル」も謝罪文を掲載しているため、これ以上責任を問う必要はないと考えています。そのためこの件は、これでおしまいにしたいと考えています。

 今回の件で、文学フリマ事務局の体制が強化され、今後よりよいイベントになることを期待しています。

 文学フリマ事務局
 http://d.hatena.ne.jp/jugoya/20090510

第8回文学フリマで嫌な目に遭う

 5月10日は、第8回文学フリマに参加してきました。第7回は落選してしまったので、楽しみなイベントでした。活字好きの人たちが集まるイベントなので、新たな販路が拡大できる期待もありましたし。

 実際の売り上げはおおむね予想通りで、期待通りこれまでのお客さんとは毛色の違った方々に手にとってもらうことができました。その点については満足だったのですが、非常に嫌な目にも遭いました。隣のブース「アラザル」の人々のルール違反が目に余るものがあり、その結果私のブースがしばしばふさがれてしまったからです。

 彼らのルール違反は、次のようなものでした。

  • ひとつのブースに多数の人間が出展しており、多いときは6〜7名がブースに入っていました。文学フリマの規定では、開場前には3名までとなっているのですが。
  • バックヤードに置かれた彼らの荷物が、私のブースのバックヤードまで入り込んでいました。参加人数が多かったため、その量はかなり多いものでした。
  • 「隣のブースをふさがない」という文学フリマのルールが事前に配布されていたのですが、彼らはそれを遵守していませんでした。「このルール知ってる?」とたずねたところ、ルールに従った行動をとるようになったために、知らなかったわけではなかったようです。
  • 彼らの友人とおぼしき人々が入れ替わり現れ、隣のブースにまではみ出してくる問題が多発しました。直接注意した後は、通路でしゃべるようになりましたが、彼らが通路の通行の邪魔になり、こちらのブースへの人の流れを遮断する結果となりました。

 これらのルール違反、マナー違反については、直接代表者に抗議しました。いろいろ指摘したいことはありますが、現在は彼らのページに謝罪文が掲載されていますので、これ以上追求することはしません。オトナなのですから、謝罪文の通りに行動してくれると信じます。

 ただ納得いかないのは、事務局の対応です。スタッフは巡回していたようですが、ルール違反を発見し、指摘することはありませんでした。ルール違反を発見し、正す体制がなければ、ルールに実効性がないではないですか。ルールに実効性がないのであれば、ルールを設定する意味自体がないではないですか。これについては事務局に、どのような体制であったのか、今後どのような対策をしていくのかを問い合わせていますが、今のところ回答はありません。

 文学フリマというイベントは、コンセプトの面でも、内容の面でも、他に例のないイベントだと思います。基本的には穏やかなムードで進行する、いいイベントだと思います。ただイベントを維持していくためには、性善説を信じているだけではダメで、ルールを維持する体制をつくることも必要なのだと思います。コミケの例を見ても、それは明らかです。

 事務局の対応を待ちたいと思います。

追記 事務局からの返答がありました。おおむね満足できる内容でした。次のエントリに詳しく書きます。

 文学フリマ事務局通信
 http://d.hatena.ne.jp/jugoya/20090510

私の著書『おたくの起源』が発売されます

 私の書いた本が発売になるので、宣伝させていただきますね。『おたくの起源』という本です。

おたくの起源 (NTT出版ライブラリーレゾナント051)

おたくの起源 (NTT出版ライブラリーレゾナント051)

 80年代初頭に「おたくジャンル」がどのように形成されていったかを、その場に居合わせた方に直接インタビューして調べた本です。「おたく的楽しみ方」はSFに始まり、マンガファンダムと同人誌即売会によって都市圏に拡大し、アニメ雑誌や投稿雑誌によって全国に広まった。そして81年から83年にかけて、ビッグバン的に「おたくジャンル」が成立し、84年に定着した、というのが論旨です。

 コミックマーケット初代代表原田央男さん、「アニメック」編集長小牧雅伸さん、「ファンロード」編集長のイニシャルビスケットのKさん、アニメマエストロの氷川竜介さん、SFの理論化を進めた巽孝之さんと小谷真理さんほかにお話をうかがっています。「愛國戰隊大日本論争」の当事者である、ガイナックス武田康廣さんとイスカーチェリの波津博明さんにお話をうかがっているのも興味深い点ではないかと思います。

 今まであまり書かれてこなかった部分を書いてみました。手に取っていただけると幸いです。

 出版社はNTT出版、発売日は2月9日、ISBNは978-4-7571-4209-1になります。Amazonでは予約も受け付けているそうなので、よろしくお願いします!

国会図書館経由で本が売れる

 「国会図書館で『灰羽連盟を見る』を読みました。手元に置いておきたいので一冊売ってください」というメールが来ました。
 以前国会図書館に見学に行ったとき、「灰羽連盟を見る」と「ファンタジックチルドレンを見る」を寄贈したのですが、それがこういう形で生きてくるとは…。非常に嬉しい話ではありませんか。

 国会図書館は、おたく資料アーカイブとしては不十分きわまりないことが、森川嘉一郎さんの調査によって明らかになっています。「OUT」も「ファンロード」も全部揃っていませんし、「漫画ブリッコ」に至っては所蔵すらされていません。ですが積極的に寄贈していけば、安全かつ安定した状態で保存されるわけですし、制約はありますが利用することもできるようになるわけです。もちろん同人誌でも同様です。

 そこで声を大にして言いたいですね。「同人誌を作ったら1冊国会図書館に寄付しよう!」と。寄付すれば後々までの文化財産になります。自由に閲覧できるので、売り上げの障害になるんじゃないの、という危惧もありますが、同人誌は所有することにも魅力のあるもの。売り上げのマイナス要因としては弱いと考えられます。そして今回のように、常に閲覧できる状態にしておくことによって、売り上げが向上する可能性もあります。

 「COMIC1」に提出された見本誌が、明治大学に寄贈されてアーカイブ化されるという話もありますが、それはそれとして国会図書館に寄贈するのもいいのではないでしょうか。特に作品を多くの人に手にとって欲しい、多くの人にじっくり読んで欲しい人にとっては。