「韓国現代マンガ展」を見に行く

 今日は研究会の一環として、川崎市民ミュージアムに「韓国現代マンガ展」を見に行きました。「らぶきょん」がヒットしているパク・ソヒ、「プルンギル」を書いたクォン・カヤが来るというではないですか。韓国の文化の「いま」を知りたいということもあって、いさんで出かけたのでした。

 展示されていたのは大きく、漫画、アニメ、キャラクター展開の三つですね。
 現場でメモを取ったことは次の通りです。

*漫画は日本の影響強い。絵柄の点でも演出の点でも日本漫画をすごーく勉強している。「外人球団」の頃からそう。とじが逆なので見せ方が少々違うが、日本人でも違和感なく読める。
*キャラクター商品は日本に近い水準で十分カワイイ。売り方も日本に近い。日本で売っている韓国のキャラクターもある。日本を参考にしているのか、「かわいさ」の構造がよく似ているが、色づかいは多少大陸的。
*アニメは、日韓合弁のものは最初から韓国製として売り出している(マシュマロ通信アニマル横町など)。韓国オリジナルのセルアニメはまだまだクオリティが低そう。
*韓国オリジナルの作品はCGが多く、CGのクオリティは高い。クレイアニメも目立つ。

 なんたって原画がバリバリ展示されているのがよかったですね。漫画作品の原画が持つパワーというのは、ものすごいものがありますから。それに韓国の漫画家が目の前で絵を描くというイベントもあり、これは相当迫力があったのでした。全体的に非常に興味深い展覧会でしたね。

 それにしても感じたのは日本文化の影響力の大きさですね。韓国において日本文化はすでにドミナントな文化になっているのかもしれません。日本は太平洋地域において、政治やエネルギー、軍事の面では主導権を握れてはいません。ですがこと文化の面については、とっくに強力な主導権を握っているのかもしれないな、なんて妄想してしまったのでした。